化学物質リスクアセスメント

安全で適切な薬品の取り扱いについて -薬品登録による管理から化学物質リスクアセスメントまで -

平成29年3月23日
総括安全衛生管理者裁定

労働安全衛生法の一部を改正する法律(平成26年法律第82号)が平成26年6月25日に公布され、平成28年6月1日より施行されました。今回の改正を受けて、安全かつ適切に薬品(化学物質)を取り扱うため、薬品の登録と化学物質等の「危険性または有害性の調査」(以下「リスクアセスメント」という)について、以下の手順で対応して下さい。

薬品登録

  1. 試験・研究用に使用する薬品は、薬品管理支援システム(IASO)に登録する。【従来通り】
    • リスクアセスメント対象物質を登録する際には、注意喚起を促すメッセージが表示されます。
    • リスクアセスメント対象化学物質の検索が可能です。
  2. 試薬瓶に貼り付けられているGHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)ラベルおよびSDS(安全データシート)※により化学物質等の危険性および有害性を理解する。

薬品登録の説明図

出典:「労働災害を防止するためリスクアセスメントを実施しましょう」(厚生労働省)

※SDSは、各試薬メーカーのホームページおよびIASOから閲覧可能です。

化学物質リスクアセスメント

  1. IASOでリスクアセスメント対象物質を示す注意喚起があった場合は、以下のExcelファイルを参照するとともに、その一覧にリンクされている厚生労働省の「コントロール・バンディング」(化学物質リスク簡易評価法)によるリスクアセスメント実施レポートを確認し、リスクの見積・リスクの低減措置の内容を検討してください。
    リスクアセスメント対象化学物質の危険性・有害性等一覧
  2. 上記3のコントロール・バンディングは、取扱量がml、gで作成したものです。取扱量がL、Kg以上の場合は、各研究室で以下のサイトを利用してリスクアセスメントを実施して下さい。
    厚生労働省のコントロール・バンディング
    福井大学のコントロール・バンディング
    ※厚生労働省のコントロール・バンディングは、リスクレベルが高く出てしまうとの指摘があります。福井大学のコントロール・バンディングは、健康障害防止のリスクアセスメントに加え火災・爆発のリスクアセスメントも実施可能でより大学向きと言えます。
    その他にも様々なリスクの見積もり方法がありますので、各自のご判断で選択の上実施して下さい。
  3. 各自、適切なリスク低減措置を実施した上で当該化学物質を使用して下さい。
  4. 本学で実施している安全自主点検の報告書(年2回提出)に平成29年度から化学物質リスクアセスメントの実施に関する項目を設けました。これにより、実施の有無を確認させていただきます。

お問い合わせ

人事労務室 福祉・職員係
〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1
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